- せんせーとわたしのこれまでの話
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2012.05.14 MondayNo.00 せんせーとわたしのここまでの話
No.01 せんせーとわたしの居場所いない場所
No.02 せんせーとわたしの超常決闘
No.03 せんせーとわたしの終わる力
No.04 せんせーとわたしの変形戦術
No.05 せんせーとわたしの変/術/戦/形
No.06 せんせーとわたしの死生半々
No.07 せんせーとわたしの自業自解
No.08 せんせーとわたしの泥々試合
No.09 せんせーとわたしの重ね重ね
No.10 せんせーとわたしの裏方矢面
No.11 せんせーとわたしの/黒魔術
No.12 せんせーとわたしの龍神対戦
No.13 せんせーとわたしの黒魔術師
No.14 せんせーとわたしの光さす道
No.15 せんせーとわたしの悪人同調
No.16 せんせーとわたしの制限禁止
No.17 せんせーとわたしの宝石家族
No.18 せんせーとわたしの赤色黒色
No.19 せんせーとわたしの全面決橙
No.20 せんせーとわたしの懐疑会議
No.21 せんせーとわたしの恐火炎竜
No.22 せんせーとわたしの爆発展開
No.23 せんせーとわたしの妨害防衛
No.24 せんせーとわたしの賭け決闘
No.25 せんせーとわたしの一二三角
No.26 せんせーとわたしの三極神聖
No.27 せんせーとわたしの不変一族
No.28 せんせーとわたしの数的有利
No.29 せんせーとわたしの八千火力
No.30 せんせーとわたしの二枚一式
No.31 せんせーとわたしの三重苦渋
No.32 せんせーとわたしの四者落下
No.33 せんせーとわたしの五人兄弟
No.34 せんせーとわたしの六情一情
No.35 せんせーとわたしの七里結界
No.36 せんせーとわたしの零砕魔神
No.37 せんせーとわたしの九分九厘
No.38 せんせーとわたしの十死一生
No.39 せんせーとわたしの直列接続
No.40 せんせーとわたしの無力活力
No.41 せんせーとわたしの無力全力
No.42 せんせーとわたしの以下省略
No.43 せんせーとわたしの二連召喚
No.44 せんせーとわたしの焼火破却
No.45 せんせーとわたしの発火焼却
No.46 せんせーとわたしの宇宙生命
No.47 せんせーとわたしの地球生命
No.48 せんせーとわたしの超龍鳥類
No.49 せんせーとわたしの境界戦術
No.50 せんせーとわたしの境界線
No.51 わたしとせんせーの唯唯再唯
No.52 わたしとせんせーの平常決答
No.53 わたしとせんせーの始終割力
No.54 わたしとせんせーの転回暗流
No.55 わたしとせんせーの暗転回流
No.56 わたしとせんせーの死者生誕
No.57 わたしとせんせーの事項自読
No.58 わたしとせんせーの混沌戦闘
No.59 わたしとせんせーの重典重点
No.60 わたしとせんせーの両面可動
No.61 わたしとせんせーの我流魔術
No.62 わたしとせんせーの神威光彩
No.63 わたしとせんせーの巨大術式
- わたしとせんせーの封印開放(Part1)
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2012.05.14 Monday(シールは中途半端に剥がすもの)
[今週のテーマは微妙です。『わたし』はなにを考えていたんですかね……。《究極封印神エクゾディオス》のお話ですけど、せんせー。エクゾディオス勝利ってどうするんでしたっけ]

ああ、また成功しそうにない特殊勝利の話か……。もう少しわかりやすいものはないのかな。エクゾディオス勝利? 五回も攻撃を通してくれるはずがないじゃないか。せめて墓地ではなく除外に送るなら利用価値はあったのにね。
[そうですか? 通常モンスターを除外。むむ。思い当たるものがありません]
単純に妨害されにくいというだけだよ。《究極封印神エクゾディオス》か。もちろん《拡散する波動》を使えば一気に攻撃回数を増やすこともできるけど……それにはさらなる仕込みが必要になるからね。ぼくとしては普通の勝利か、あるいはエクゾディア勝利を目指すことをお勧めするよ。どうしても《究極封印神エクゾディオス》を使うと言うなら、その特殊勝利以外の要素を使っていくほうがいいんじゃないかな。

[そうですね。モンスター一体を5ターン維持するのは難しいと思います。どこか《ウィジャ盤》に似てますね、《究極封印神エクゾディオス》は。しかしせんせー、やらないうちからできないと言うのはいただけません。不可能を可能にしてこそのせんせーですよ]
ぼくはそんな理不尽な存在だった覚えがないな……。不可能を可能にか。しかし《究極封印神エクゾディオス》は攻撃宣言時にエクゾディアパーツ一つを墓地に送り、その効果で墓地に置かれたパーツが五種類になることでのみ特殊勝利を決定する。つまり攻撃宣言を五回行うという点は、なにをどうしても覆せない。モンスター一体が五回の攻撃宣言か……。《拡散する波動》は相手モンスターの数を調整しないといけないし、連続攻撃をさせるにしてもせいぜい二回が限界だ……。そうだね……こういうのはどうかな。
[え? 思いついたんですか?]
ちょっと待った。なにかな。きみはぼくにアイディアを要求していながら、そんなものが出るはずはないと思っていたのかな。
[いえいえ。そんなことはありません。さすがせんせーですね。ところで本当にエクゾディオスによる勝利ですか? 《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》の素材にしようというアイディアなのでは]
……そういえば《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》は機械族か。《リミッター解除》との合わせ技で簡単に1ターンキルできてしまうな。どうしてこんなモンスターが誕生したんだろう……。
[せんせーせんせー。それよりもアイディアを。どうやって五回も攻撃を通すんです? 不可能だと思いますよ。いえ、それを可能にするのがせんせーだとしてもです。むしろせんせーだからこそ、より不可能だと思います]
……ふうん。まあ、言っていることは実に正しいね。ただ、捉えかたを変えればいいんだよ。《究極封印神エクゾディオス》はデッキから通常モンスターを自由に選んで墓地に送れる。もちろんデッキの中で通常モンスターになる効果モンスターは今のところ存在しないから、あくまで選べるのは通常モンスターだけだ。しかし、それでも選べることに変わりはないね。
[……せんせー? あのー。《究極封印神エクゾディオス》はですね、効果モンスターも墓地に送れますけど……]
え? 通常モンスターを墓地に送って1000ポイントパワーアップじゃなかったかな。
[いえいえ……。モンスターを任意に墓地に送れる、プラス、墓地の通常モンスター一体につき1000ポイントアップです。だからですね、別に攻撃力0のまま攻撃してもいいんです。そしてちなみに、手札からモンスターを墓地送りすることもできますよ]
……なんだ。かなり使い勝手が良いモンスターじゃないか。考える必要もないくらい使えるカードだね。やれやれ。通常モンスターに限らないならどんな利用法だって出てくるさ。勿体つけていたのが悲しくなってくるな……。
[あの。せんせーせんせー。それよりもエクゾディオス勝利の方法は]
なにを言っているのかな……。《拡散する波動》と《究極封印神エクゾディオス》を手札に揃えつつ《トラップ・スタン》でも発動して、相手の場のモンスターを五体まで増やした上で事前に《エフェクト・ヴェーラー》の発動対策をするか発動されたら仕方ないと割り切れば1ターンで勝利することは可能だよ。それ以外にどんな方法があるというのかな。

[……カード、何枚使ってるんですか?]
さあね。ええと……攻撃宣言時の発動ということは、直接攻撃を《バトルフェーダー》で防がれても勝利はできるということか。……いや、これはむしろ《究極封印神エクゾディオス》が強制発動するから、チェーンできないはずの《バトルフェーダー》はそもそも発動不能ということかな……。それは悪くないね。攻撃力を増してそのまま戦闘ダメージで勝てれば一番だ。そう考えると、《トラップ・スタン》と《究極封印神エクゾディオス》、それに通常モンスターを一気に墓地に落とすカードの組み合わせでも勝ちは狙えそうだ。……あれ? じゃあぼくのアイディアなんて要らないじゃないか。なにを得意になっていたんだろう……。
[せんせーせんせー。エクゾディオスが色々使えそうなのは知ってますよ。それよりもわたしは特殊勝利の方法に興味があります。さあ、どうぞ。せんせーが考えたエクゾディオス特殊勝利法ってどういった手順です?]
……ん? それはさっき言ったじゃないか。相手の邪魔を防いだ上でモンスターを大量にプレゼントし、《拡散する波動》ですべて葬る。その過程でエクゾディアを四肢ごと埋葬できるから特殊勝利できるというだけだよ。しかし言う間でもなく用意すべきものが多すぎるからね。とても実現できたものじゃないと思うよ。
[……まさかそれがせんせーの本気だったとは。墓地に送れるのが通常モンスターでも効果モンスターでも、関係なく実行不可能じゃないですか。不可能を可能にする方法はどこへ行ったんですか]
きみの希望から現実になる途中に耐え切れず実体を失ったようだよ。エクゾディオス勝利か。ぼくが考えたのはエクゾディアパーツを墓地に送って手札に回収することだったんだけど……それも回りくどいから実現する意味はなかったかな。墓地を空っぽにしてでも墓地になにかモンスターを置きたいデッキ、そしてそれがバトルフェイズ中であっても支障のないデッキに補助として組み込むべきだろうね。《究極封印神エクゾディオス》はデッキの主役には向いてないよ。第一、手札に加えられる保証がない。
[せんせー。ではこれはどうでしょう。【エクゾディア】にもう一つの戦術として《究極封印神エクゾディオス》を入れるというのは]
……きみは誰かな。ぼくの知る存在ではないようだね。鉤括弧を持ち主に返すことをお勧めするよ。それともデュエルで勝たないと正体や目的を明かしてくれないのかな。いいだろう、それならデュエルだ!
[……せんせー? せんせーは誰と戦っているんですか?]
【エクゾディア】と《究極封印神エクゾディオス》との相性の悪さを知らないきみと戦う予定だよ。手札にエクゾディアパーツを溜め込む【エクゾディア】。それに対して一応手札も範囲内とは言え、エクゾディアパーツを墓地に送る《究極封印神エクゾディオス》。いっそ《究極封印神エクゾディオス》でデッキから墓地に送ったパーツを墓地から手札に加えるという方法はどうかと考えたりもしたけど、しかし駄目なんだ。《究極封印神エクゾディオス》と《封印されしエクゾディア》は相容れない。
[いえ。別に《究極封印神エクゾディオス》と無理に組み合わせなくていいんですよ。エクゾディア勝利が駄目そうだと判断した時に《究極封印神エクゾディオス》による……あれ?]
気付いたようだね。その通りだよ。手札に揃えることさえできればいい【エクゾディア】の勝利条件は、運次第ではあるけど開始1ターンで満たすことも可能だ。だけど《究極封印神エクゾディオス》はそうも行かない。それ用のカードで複数回攻撃させられない限り、必ず《究極封印神エクゾディオス》は5ターン攻撃し5ターン攻撃に耐えなければならない。除去カードをどうにかし続けたとしても、元々戦闘で簡単に葬られる身だ。さて、ここで考えよう。限りなく純粋な【エクゾディア】に、手札に揃えることが難しそうだと判断した時のために《究極封印神エクゾディオス》を入れておく……。それが勝利に繋がることは、あるのかな。
[難しいですね。……なるほど。《究極封印神エクゾディオス》のほうが手間も時間もかかりますからね。ついでに目指したところで勝てるはずがありませんか……]
そういうことだよ。逆に《究極封印神エクゾディオス》での勝利を狙って、駄目だったら【エクゾディア】というほうがいくつか納得できる部分はあるかな。どちらにせよ特化するのが一番ではあるけど、特殊勝利を掛け持ちするならせめて難易度の低いほうから優先して狙うべきだろうね。
[ふむふむ。あ、閃きました]
なにかな。……そういえば、きみに言われた通り不自由な縛りでデッキを組んでみたけど、これは今回どう扱うのかな。
[それは後回しです。なるほど。そういう手がありましたね。ではまた明日まで。ふむふむ。閃きましたよ]
……閃いたはいいけど、それを先送りにする意味がわからないな。今言わないと忘れてしまうかもしれないよ。
[ ]
……まあ、いいかな。
- わたしとせんせーの神々壮観(Part8)
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2012.05.11 Friday(『神様はなにをしているの?』『なにもしないのが私の務めです』)
[せんせーせんせー。それではデュエルです。久しぶりですね。今回は百回行ううちの一回目ですから、デッキは【破開戦】でいいですよ。次回からは違うデッキを使ってくださいね]
ぼくはそんなにデッキを量産するプレイヤーじゃないんだけど……、そうそう、きみの言った通りに【ホルアクティ】をゲーム上で作ってみたけど、レベル6が全然並ばないよ。やはり空想は空想でしかないようだね。
[……? ゲームでですか? 最新のゲームにも《光の創造神 ホルアクティ》はないのでは……?]
だからレベル12の使えないモンスター1枚とレベル10の使えないモンスター3枚を入れて擬似的に再現してみただけだよ。そもそもランク6モンスターが一体も存在しないから《人造人間−サイコ・ショッカー》を特殊召喚しても使いきりにしかならないんだけどね。二体並べるのが精一杯というところかな。
[はあ。《D−HERO ディアボリックガイ》は入ってますよね? 《人造人間−サイコ・ショッカー》と《人造人間−サイコ・リターナー》も入るとして……あ、《発条機雷ゼンマイン》の効果で《人造人間−サイコ・リターナー》を取り除くとタイミングを逃さず《人造人間−サイコ・ショッカー》を蘇生できるはずです。試してみました?]
あいにくだけど、《発条機雷ゼンマイン》も収録されていないから試せないよ。《D−HERO ディアボリックガイ》か……入れて、いや、テストはもうこのあたりでいいか。続きは新作が出た頃にでもやるとしよう。しかし、なにかな。デュエル? 嫌だね。きみはどうもぼくのデッキを把握しているらしいじゃないか。その上で挑まれた勝負なんてお断りだよ。せめて違うデッキを作るまで待ってほしいな。
[待っているじゃないですか。前回から今回の間までにデッキ一つくらい作る時間はあったはずです。それなのに用意していないのはせんせーの怠慢ですよ。それにわたし、別にせんせーのデッキとの相性で使うデッキを決めているわけじゃありませんよ。仮にせんせーが負けたとしても、それは純粋な力の差です]
……マッチ戦かな。
[お望みであれば。シングル戦のつもりでしたけど、マッチでもいいですよ]
ならシングル戦にさせてもらおう。あまりマッチ向きのデッキではないからね。先攻後攻はどうするのかな。
[……マッチ向きではないデッキで大会に出ていたんですか。勝てないに決まってるじゃないですか]
それよりも先攻後攻はどう決めるかな。ぼくからでいいならぼくが先攻を取るよ。
[わたしがランダムに決めます。ビビビビビ。せんせーの先攻に決まりましたよ]
……どうやって決めたのかな?
[ランダムに選んだ結果です。気遣いや罠ではありません。ではどうぞ]
……百回のうち一回か。本当になにかデッキを作らないと次にでも飽きてしまいそうだな……。
[飽きを避けるためにハイランダー構成のデッキを使うのはどうでしょう]
それは弱くなるだけじゃないかな。ドロー。メインフェイズまで発動はあるかな。
[いえ。なにも。ところで一ついいですか?]
……なにかな。
[メインフェイズまで発動はあるかな、という質問ですけど、それってメインフェイズに入るまでの発動か、メインフェイズを終了するまでの発動か、どちらとも取れてしまうのですが]
……そうかな? メインフェイズに入るまでのほうだよ。
[ではどうぞ]
/せんせ:手札6 LP8000
/???:手札5 LP8000
……モンスターを一体守備表示。これでターンエンドだ。
[わたしのターン。ドロー。ていや!]
/せんせ:手札5 LP8000 裏守備×1
/???:手札6 LP8000
[……はあ。困りましたね。《未来融合−フューチャー・フュージョン》発動。エクストラデッキの《E・HERO The シャイニング》を見せます。見ました? ではデッキから……、失礼。発動を無効にしますか?]


《緑光の宣告者》なんてないよ……。どうぞご勝手に。
[では《E・HERO アナザー・ネオス》二体を融合素材として墓地送りしますね。効果処理時になにかありますか? 主に《D.D.クロウ》方面で]
ないよ。
[そうですか。では《E・HERO エアーマン》を召喚します。効果選択、魔法・罠を破壊するほうで]

破壊? ……ん? 破壊……? どうして……いや、別に構わないけどね。一体なにを狙っているのかな……。
[『構わないけどね』……チェーンなしですね? では効果処理。破壊枚数0枚を選択します。エアーマンって素敵ですね。効果処理時になにか。ありませんか。では手札を3枚セット。1枚目、2枚目、3枚目のセット時になにかありますか? ありませんね?]
……ああ。《E・HERO バブルマン》を手札に持っていただけか。……それにしても、なんだか勿体無いな。
[はい、予想通りの《E・HERO バブルマン》、攻撃表示で特殊召喚です。特殊召喚時になにかあります?]

なにもありませんよ。どうぞご勝手に。エクシーズ召喚だね?
[はい。《E・HERO バブルマン》と《E・HERO エアーマン》をオーバーレイ。二体のモンスターを逆向きに重ねて《H−C エクスカリバー》をエクシーズ召喚します]
うん。構わないよ。

[《H−C エクスカリバー》の効果発動。オーバーレイ・ユニットすべてを破棄して攻撃力が倍加します。あ、チェーンあれば巻き戻ししていいのでできるだけすぐ言ってくださいね。伏せカード《ミラクル・フュージョン》発動。《E・HERO バブルマン》と《E・HERO アナザー・ネオス》を除外して《E・HERO The シャイニング》を融合召喚します]


……ふうん。まあ、ここで指摘するのもなんだけど……いいか。うん、どうぞ。
[《ミラクル・フュージョン》もう1枚発動。墓地の《E・HERO エアーマン》と《E・HERO アナザー・ネオス》を除外して《E・HERO The シャイニング》追加です。あ、《E・HERO The シャイニング》の効果適用。除外されているE・HEROが四体なので、攻撃力1200上昇。それぞれ3800ですよ。バトルフェイズ。《E・HERO The シャイニング》Aで攻撃。ここまでの流れになにかあればどうぞ]
……なにもないよ。きみの手札はゼロだから発動できるカードはないね。リバースしたモンスターは《異次元の女戦士》だ。《E・HERO The シャイニング》は除外させてもらおう。

[はい、どうぞ。ではシャイニングBでダイレクトアタック。なにか発動ありますか?]
ないね。なにも発動しないよ。《バトルフェーダー》から《冥府の使者ゴーズ》まで含めてなにも出てこない。
[そうですか。ふーむ。《H−C エクスカリバー》で殴っておきます。《冥府の使者ゴーズ》出ます?]
……なにも出ないよ。残りライフは200か……残っていればいくらだろうと関係ないけどね。他になにかあるかな。
[いえ。これでターンエンドです。どうぞどうぞ、せんせーのターンですよ]
《機甲忍者ブレード・ハート》という選択肢もあったはず……ん? ちょっと待った。きみのデッキは【ヒロイック】だったはずじゃないかな。
[ええ。《H−C エクスカリバー》出したじゃないですか。あ、でも《機甲忍者ブレード・ハート》の用意がないとは言いませんよ。あるとも言いませんけど]
……? それは【E・HERO】……いいや。ドロー。
/せんせ:手札6 LP0200
/???:手札0 LP8000 エクスカリバー シャイニング 未来融合 伏せ×1
……メインフェイズに入るよ。
[はい、どうぞ]
《ナイト・ショット》発動。伏せカードを破壊だ。

[《大嵐》が消えました。無念。どうぞ]
……少しモンスターの効果を確認させてもらっていいかな。
[どうぞどうぞ]
……ふうん。いいよ。それじゃあ《ハンマーシュート》発動。《H−C エクスカリバー》はここで死ぬよ。

[え? はい。このターンが過ぎれば攻撃力2000に戻ってましたよ……?]
これでいいんだよ。ぼくは《魂を削る死霊》を召喚。そして《強制転移》を発動する。コントロール交換だ、《E・HERO The シャイニング》をいただこう。


[はい、どうぞ。《魂を削る死霊》はいただいておきますね]
バトルフェイズ。《E・HERO The シャイニング》で攻撃! さあ、サンドバッグの苦しみを受けてもらおう!
[そうですね。2300ポイントダメージ通りました。以上ですか?]
……いや、以上じゃないよ。《E・HERO The シャイニング》の攻撃力は3800。超過ダメージは3500だよ。
[せんせーせんせー。そのモンスター、攻撃力の上昇値は除外されている『自分の』E・HERO一体につき300ですよ。なので今は素のステータスです。2600−300で2300ダメージ。いいですか?]
……しまった。いや、まあ……これでいいか。うん。ぼくの間違いだった。ターンエンドだよ。
[せんせーは一体何の効果を確認していたんですかね? わたしのターン。ドローカード]
/せんせ:手札2 LP0200 シャイニング
/???:手札1 LP5700 死霊 未来融合
[……ええ。わたしのミスでした。1ターンキル以外では《E・HERO エアーマン》でサーチしたほうが良かったですね……。カードを1枚伏せてターンエンド……の前に! の前にですよ! せんせー! いいですか!?]
え? うん。
[《魂を削る死霊》を守備表示! 守備表示です! いいですか!?]
……いいよ。うん。ぎりぎりだったね。……うん? これはぎりぎりアウトかな……アウトを取れるところかな。
[メインフェイズ終了宣言はしてませんよ! せんせーに確認取ってないじゃないですか!]
『ターンエンドの前に』ということは、エンドフェイズには入っていると考えることも……できないかな。む。少し難しいかな……?
[難しいと思います]
ならいいよ。《魂を削る死霊》を守備表示にしてターンエンドかな。
[はい]
ぼくのターン。ドロー。
/せんせ:手札3 LP0200 シャイニング
/???:手札0 LP5700 死霊(守備!)未来融合 伏せ×1
さて……次のターンにやってくるあれがこちらのそれより強いというのは無視できない問題だな……。モンスターを守備表示で、《E・HERO The シャイニング》も守備表示。これでターンエンドだよ。
[そうですか? ではわたしのターン。ていや]
/せんせ:手札2 LP0200 シャイニング(守備)裏守備×1
/???:手札1 LP5700 死霊(守備)未来融合 伏せ×1
[スタンバイフェイズに《未来融合−フューチャー・フュージョン》の効果処理。エクストラデッキから《E・HERO The シャイニング》を特殊召喚します]

……三体目が存在しない可能性も考えていたんだけど、入れていたか……。
[ええ。不要かと思いましたけど、意外に出ますね。バトルフェイズに守備表示の《E・HERO The シャイニング》へ攻撃です。そして破壊された時の効果で《E・HERO エアーマン》と《E・HERO バブルマン》を選択。二体を手札に加えますよ]
む……どうぞ。
[メインフェイズ2、《E・HERO エアーマン》召喚時に効果発動。今度こそサーチします。《E・HERO アナザー・ネオス》を手札に加えて、カード1枚セット。ターンエンドです]

ぼくのターン。ドロー。
/せんせ:手札3 LP0200 裏守備×1
/???:手札2 LP5700 死霊(守備)シャイニング エアーマン 未来融合 伏せ×2
メインフェイズ。
[はい。どうぞ]
…………カードを3枚伏せてターンエンドだ。
[そうですか。わたしのターン。ドロー]
/せんせ:手札0 LP0200 裏守備×1 伏せ×3
/???:手札3 LP5700 死霊(守備)シャイニング エアーマン 未来融合 伏せ×2
[あ。いえ失礼。そうですね。メインフェイズ。《魂を削る死霊》を攻撃表示に変更。そしてバトルフェイズ。《E・HERO The シャイニング》で攻撃します]
攻撃を通すよ。
[ではリバースで]
《ピラミッド・タートル》だよ。

[ダメージステップと計算時を素通りしようと思います]
破壊された《ピラミッド・タートル》の効果発動。デッキから《邪神機−獄炎》を攻撃表示で特殊召喚。

[……はあ。勝てそうにないですね。メインフェイズ2。《E・HERO アナザー・ネオス》を通常召喚しますよ]

どうぞ。
[カードを1セット。《E・HERO バブルマン》を特殊召喚します]

なにもしないよ。
[《E・HERO バブルマン》と《E・HERO エアーマン》でオーバーレイネットホープです。なにか発動します?]
いや全く。

[ではターンエンドですよ]
ぼくのターン。ドロー。
/せんせ:手札1 LP0200 獄炎 伏せ×3
/???:手札0 LP5700 死霊 シャイニング アナザー No.39 未来融合 伏せ×3
意外に生き残れるものだね……。あとは逆転するだけか。
[あ。プレミりました。すみません]
……? どこを間違えたのかわからないな。いや……これが心理フェイズか。無視しておこう。伏せカードの《死者蘇生》発動。ぼくの墓地の《ピラミッド・タートル》を選択するよ。


[……え? せんせー。さすがにそれは心外です]
なにがかな。特殊召喚してもいいかな。
[どうぞ]
守備表示だ。《邪神機−獄炎》も守備表示に変更。そしてカードを1枚伏せる。これでターンエンドだよ。
[わたしのドロー]
/せんせ:手札0 LP0200 獄炎(守備)ピラミッド(守備)伏せ×3
/???:手札1 LP5700 死霊 シャイニング アナザー No.39 未来融合 伏せ×3
[ありゃ。バトルフェイズいいですか?]
構わないよ。
[では《E・HERO アナザー・ネオス》で《ピラミッド・タートル》を攻撃します]
破壊されるね。それじゃあ……《ピラミッド・タートル》を守備表示だ。追撃するかな。

[あー。またやりました。自己嫌悪に陥ります。《No.39 希望皇ホープ》で《邪神機−獄炎》を攻撃。死にます?]
はい、破壊されたよ。
[《デュアルスパーク》発動です。《E・HERO アナザー・ネオス》をリリースして対象《ピラミッド・タートル》。これも通ります?]

まあ、通るかな。
[では《E・HERO The シャイニング》で攻撃。せんせーにダメージ通ります?]
それは通りたくないな。
[いえ願望ではなく]
まあ、それなら通るかな。
[……? 通ればライフゼロですよ。いいですか?]
うん。どうやらぼくの負けみたいだ。
/せんせ:手札0 LP0000 伏せ×3
/???:手札1 LP5700 死霊 シャイニング No.39 未来融合 伏せ×3
[せんせーの3枚も用意された伏せカードは一体]
1枚以外はブラフだよ。……しかし、追い詰めてから倒し切るまでに手間取っていたようだね。倒された側から言うのもなんだけど、《E・HERO バブルマン》を使うことにこだわりすぎて失敗していたように見えたよ。
[はあ。それはそうかもしれませんね。個人的には《No.39 希望皇ホープ》という選択も失敗です。あれは《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》を出すべき場面でした]
そんな場面は滅多にないと思うけど……え? 【E・HERO】のエクストラデッキのどこに《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》なんてものを入れられたのかな……?
[いえ。入れてません。口からでまかせですよ。《E・HERO キャプテン・ゴールド》と《摩天楼 −スカイスクレイパー−》も検討するべきでした。とりあえずこのデッキにはこれで満足できたので、封印しておきましょう]
というか、そのデッキは決して【ヒロイック】ではないね。《H−C エクスカリバー》入りの【E・HERO】、つまりただの【E・HERO】だよ。
[ところがそうでもありません。伏せカードのうち1枚は《ヒロイック・チャンス》でしたよ。これで納得しましたね。そうです、これは【ヒロイック】。E・HEROの展開力とヒロイックの攻撃力倍化を組み合わせたデッキですよ]

……それは、やはり【E・HERO】なんじゃないかな。
[初手のミラクルミラクルに合わせすぎましたかね……。ええ。1ターンキルできる戦力になるまで温存すべきでした。勝ったのはたまたまと言ってもいいくらいです。ところでせんせー、来週はデュエルとは関係なくデッキが複数必要になるので、入念な準備をお願いします。四つか五つあれば足りるでしょう。プレイングはデュエルの経験から磨けますけど、デッキ構築はそう簡単ではありませんからね。あ、せっかくですし縛りをつけておきましょう。種族統一デッキ一つ、ハイランダーデッキ一つ、モンスター10枚以下デッキ一つ、他一つか二つでお願いします。せんせーならきっと簡単に組めますね]
どうかな。何でも良いのなら自由に構築するところだけど……質問が一つある。種族統一デッキはサイドデッキやエクストラデッキの内容も種族統一されていないといけないのかな。
[サイドデッキですか? サイドデッキ自体いらないので、そちらで多種族が入っても構いませんよ。エクストラデッキも自由です。ですけど、種族を統一するメリットを入れてくださいね。モンスターが一体だけで多種族なし、というのは種族統一デッキとは言えませんよ。デッキ枚数は自由です。ではまた次の機会にー]
また次の機会に。……プレイングミスプレイングミスと言われると傷付くな。ぼくはなにも間違えていないというのに……。
- わたしとせんせーの神々壮観(Part7)
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2012.05.10 Thursday(神はいます。みんなの心に)
[むむ。神も侮れませんね。いえ、しかし人間あっての評価です。……ということは、む。やはり神は侮れませんか]
なにを言っているのかな。今日はきみの発表会だよ。さあ、《光の創造神 ホルアクティ》を出す方法をどれだけ思いついたかな。一番自信がないものから聞かせてもらおう。
[自信のないものですか? いくつか使いかたは考えましたけど、む……自信のないものは一つもありません。これでは発表できませんね、ではさようなら]
待った。じゃあ一番自信のあるものを聞かせてくれないかな。
[どれも同じくらい自信がありますからね……ではさようなら]
じゃあ何でもいいから一つ聞かせてくれないかな。
[しつこいですね。せんせーせんせー。今のせんせーはわたしのアイディアが自分よりも使い物にならないことを期待しているはずです。それは発表会とは言いませんよ。それを心に留めて聞いてください。わたしはですね、《光の創造神 ホルアクティ》はせっかくレベル12なので、《アンティ勝負》と組み合わせればいいと思いますよ]


…………ふうん。疑問が三つ浮かんできたけど、それを投げつけてもいいかな。
[そうですか。《光の創造神 ホルアクティ》と《アンティ勝負》を揃えないといけない条件の難しさ、召喚条件よりも相手の手札破壊を優先するため《光の創造神 ホルアクティ》が出しづらくなること、あとの一つは何ですか?]
……何だったかな。ええと……そうそう。レベル12というだけで《アンティ勝負》と組み合わせるなら、他のモンスターでだって可能だ。あえてホルアクティで行う意味がないんだよ。きみの言う通りにデッキを作ったところで、それはやはり【ホルアクティ持ってます】にしかならないだろうね。
[そうですそうです、それがもう一点ですよ]
……それ? それとはどれのことかな。
[創造神の使いかたその2です。マッチ開始前にですね、対戦相手に教えてしまうんです。《光の創造神 ホルアクティ》、デッキに入れてます、と。別に、これはルール違反ではないですよね?]
さあ……どうかな。本当に入れているなら別に問題はないと思うけど……あまりフェアな行いとは言えないね。
[そうですかね? それでですね、対戦相手に『モンスターを除去すれば勝てる』ような印象を与えておいて、実際は神を出す気なんて全然なく、手札にきてもコストにしてしまうんです。相手のプレイングを変えるためのブラフ! これが創造神の正しい使いかたですよ]
……対戦相手が信じなかったらそこまでだね。
[見せてしまえばいいじゃないですか。シャッフル前に、はい入れてます、と。そしてシャッフルするんです]
なんだかひどくないかな……。いや、ルールには反しないのかもしれないけど……それは勝っても負けても嫌われてしまうだろうね。
[はあ。でも勝ちに近付きますよ! あとは手札の入れ替えが多いデッキ構築にするだけです。むしろそういったデッキに1枚《光の創造神 ホルアクティ》を入れるというところでしょうか。問題はマッチの二戦目以降ですけど、多分何とかなりますね]
どうして何とかなるのかな。
[対戦相手がイライラするからですよ。せんせーせんせー、豆知識です。嫌いなプレイヤーと戦う場合はですね、マッチ一戦目の内容だけですべてを判断する人が多いですよ。視野がどうしても狭まりますから、こちらがサイドから《昇天の黒角笛》を入れて《奈落の落とし穴》を引っ込めた、という場合でも、《奈落の落とし穴》が消えたことに思い至らず《奈落の落とし穴》も《昇天の黒角笛》も入っていると捉え違えてしまうんですね。そうすると余計に悩んでくれますから、相互互換カードの入れ替えだけでパニックを引き起こせます。当然、ホルアクティなんて二戦目からはサイド入りです。あとは実力さえあれば勝てますよ!]
その実力が一番の問題だね。というか、仮に実力が伴っていたとしても、相手に嫌われてまで勝利を目指してどうするんだろう……。そんなことで得る勝利なんて空しいだけだよ。
[せんせー。せんせーが今使っているデッキって【破開戦】って言うんでしたっけ。あれ、使われた側は嫌な気分になると思います。わたしならそうなりますよ]
あれ……言ったかな。たしかにあのデッキは【境界線】から【競壊戦】へ、そして【破開戦】へと進化したけど……意外に把握しているんだね。いや、しかし、どうかな。あれは一応真っ向勝負に近いものを目指したデッキなんだけど……きみの趣味がおかしくなっただけじゃないのかな。
[自分の趣味が真っ当だと言うつもりですか。せんせーが目指しているのは真っ向勝負に近いものでも、真っ向勝負ではないんですよね。ではそれは別物なのでは]
それは当然だよ。今の環境に真っ向勝負で挑むとなにをされるかわからない。だから相手が攻め手を出すより早く攻め手を倒す必要がある。それでもまだ足りないくらいだ。ぼくに必要なのは《いたずら好きな双子悪魔》なんだけど……使われると嫌だから仕方ない、制限カードに返り咲くよう祈るのはやめておこう。ところで《光の創造神 ホルアクティ》の使いかたはどうなのかな。
[? もう言いましたよ?]
……《アンティ勝負》との無茶な組み合わせと、マッチ開始前からの心理フェイズ展開か。いや、たしかに何でもいいと言ったのはぼくだけど、それにしてもあんまりじゃないかな。勝ちに繋がる活用法とは思えないよ。
[そうですかね。わたしも《光の創造神 ホルアクティ》は出せないカードだと思いますし、そうなると場外乱闘のような使いかたしか考えようがありません。あ、一つ思いつきました。勝手に《光の創造神 ホルアクティ》をアンティカードとして提示するのはどうでしょう。本当のアンティ勝負です。これもまた対戦相手の思考に枷をつけられますよ]
……出す方法を聞きたかったんだけど、そちらのアイディアはないのかな。
[はあ……。そうですね。では、せんせーは否定しましたけど、こういうのはどうでしょう。まず《魔導雑貨商人》を3枚積みます。積み込みは禁止ですよ]

お。考える気になってくれたかな。それだけでも嬉しいよ。
[ではそれだけで満足してもらいましょう。以上です]
いや、続きを聞かせてほしい。あるはずだね。今は確実になにか閃いて語り出したところだったね。
[……そうですね。やむを得ません。ではせんせー、こういうのはどうでしょうか]
いいよ。聞いてあげよう。
[そうですか。わたしのアイディアがせんせーの言ったどのアイディアよりも優れていた場合、せんせーがわたしと百回デュエルするという思いつきなのですが、聞いてくれますか。では話しますね。準備はいいですか?]
……待った。いや、デュエルはいいよ。別にいい。しかし百回は多すぎじゃないかな。同じデッキでやってしまうと確実に飽きがくるよ。
[《魔導雑貨商人》を3枚入れましたね。次に《異次元からの帰還》を1枚入れます。そしてうまく《魔導雑貨商人》が手札にきたとしましょう。このくらいの前提は見逃してください]

そこでうまく《異次元からの帰還》も手札にあるのかな。
[いえ。それはむしろ逆です。最悪です。そしてですね、《魔導雑貨商人》を守備表示で出して、リバース効果発動を狙うわけです。成立しますよ。無視されて自分のターンで反転したところに《エフェクト・ヴェーラー》、なんて落ちはありません。いいですね?]
無視されて反転召喚時に《神の警告》という落ちもないかな。
[ありません]
……いいよ。まあ、前提がそのくらいで済むなら、ありえないことではないね。それでどうするのかな。
[《魔導雑貨商人》の効果発動! デッキの上から《異次元からの帰還》が見えるまでひたすらカードをめくります! そして《異次元からの帰還》を手札に! これで神を墓地に落としつつ、帰還を狙うわけですよ]
……おかしいところがいくつかあるな。確実に《異次元からの帰還》を手に入れているのは……まあ、デッキのカードが他は全部モンスターだったということかな。
[その通りです。なので《浅すぎた墓穴》は使えませんよ]
それはいいとしよう。しかし神が……デッキに三幻神や《光の創造神 ホルアクティ》があって、それが墓地に直行したとしても、それじゃあ除外されてくれない。《異次元からの帰還》で呼び出すことはできないよ。
[《魂を喰らう者 バズー》で墓地から除外するんですよ。そして《次元合成師》で《ラーの翼神竜》と《光の創造神 ホルアクティ》だけは回収するんです]


随分と都合の良い手札だね。それに《魂を喰らう者 バズー》を出したあとでさらに召喚している……いや、なによりその召喚が妨害されたら神に繋がらないじゃないか。
[《次元合成師》以外にも、墓地に置いたままで《創世の預言者》を使う手だってありますよ。それに手札に神が1枚もきていないとは限りません。《オシリスの天空竜》や《オベリスクの巨神兵》を持っている場合は《創世の預言者》の手札コストにできますし、《ラーの翼神竜》や《光の創造神 ホルアクティ》の場合は手札に回収する手間が省けます。墓地から除外するカードも、《オベリスクの巨神兵》以外は攻撃力『?』ですし……あれですよ。《カトブレパスと運命の魔女》と組み合わせられますね。……あれ? 効果が受け身ですね……。ええと、《ファントム・オブ・カオス》で除外できますよ]



……《魔導雑貨商人》に《創世の預言者》に《次元合成師》に《魂を喰らう者 バズー》に……《カトブレパスと運命の魔女》? 《ファントム・オブ・カオス》でコピー……して効果が使えるかと言うと……。そうだね、《異次元からの帰還》を手に入れるところまではまだ何とかなりそうだったけど、大事なことを忘れているよ。デッキに入れる魔法と罠が全部で《異次元からの帰還》1枚きりしかないのなら、伏せても内容が筒抜けだ。自分のターンが回る前に狙い撃ちにされるに決まっているよ。
[やってみないとわからないことはあると思います]
……そう言われてもね。相手の手札が事故を起こせばとは思うけど、最初から《魔導雑貨商人》を持っている前提にさらなる前提を追加するとなると、どうしても……まあ、手順としてはわかりやすかったよ。
[あ、思いつきました。《ミラージュ・ドラゴン》を使いましょう]

……? うん? 《人造人間−サイコ・ショッカー》の間違いじゃないかな……?
[なるほど。《魔導雑貨商人》で《人造人間−サイコ・ショッカー》と《人造人間−サイコ・リターナー》を墓地に送る、未来オーバーショッカーコンボの亜種ですね。なるほど! いいですね、せんせー。おかげさまで決め手が一つしかないはずのデッキに勝ちパターンが増えました。いえ。《ミラージュ・ドラゴン》を使うのはですね、《異次元からの帰還》の発動時に《神の宣告》や《奈落の落とし穴》や《激流葬》や《神の警告》や《サンダー・ブレイク》という妨害を受けないためですよ。バトルフェイズ中は相手だけ《人造人間−サイコ・ショッカー》と同じ効果を受けますからね。妨害を気にせず《異次元からの帰還》で五体出てきます。そしてメインフェイズ2。優先権で《ラーの翼神竜》を召喚しますよ。そして召喚時にお互いなにもできません。するとまた優先権が手に入ります。《光の創造神 ホルアクティ》を出して特殊勝利! ……できるじゃないですか。考えてみるものですね。せんせー、ホルアクティ勝利は叶いますよ]


いや、今の発言で残念ながらぼくは気付いてしまったよ。……惜しいと言わざるを得ないな。《魂を喰らう者 バズー》だよ。《魂を喰らう者 バズー》についてだけ残念だったね。
[何の話でしょうか。一気に墓地を3枚も除外できるカードなんて、モンスターでは他にないと思いますよ。ささやかながら《エフェクト・ヴェーラー》でも止められませんし、さすがコストですね。せんせーの指摘はきっと勘違いですよ]
ところがそうじゃないな。《異次元からの帰還》によるホルアクティ勝利だけならぼくは知識として持っていたさ。しかしその成立には、場に《オベリスクの巨神兵》と《オシリスの天空竜》の他に《ラーの翼神竜》の生け贄にするためのモンスター三体を呼び出す必要がある。つまり、除外するモンスターが一度に三体では足りないんだ。……それとも、2ターンかけて除外するつもりかな。絶対に無理とは言わないけど、伏せた《異次元からの帰還》が破壊されても場の《魂を喰らう者 バズー》が倒されても駄目となると、決して簡単な勝利条件とは言えないね。
[……せんせー。さすがに注文が多すぎます。そんなことを言われてしまうと、《粋カエル》や《BF−大旆のヴァーユ》や《ネクロ・ガードナー》を使うしかないじゃないですか。……除外モンスターが二体増えれば良いんですよね? 《粋カエル》は自分がリリース用になりますし……使いませんけど、結構何とでもなりそうですよ。《魔導雑貨商人》で流れる枚数が少なすぎなければ大丈夫です。他になにかあればどうぞ]


む。……むむ。《異次元からの帰還》が狙われることについてはどうしようもないはずだね。
[《スターダスト・ドラゴン》をシンクロ召喚すればいいのでは……?]

え。いや、いやいや。そう簡単にシンクロ召喚できるはずがないよ。うん。もしも《グローアップ・バルブ》でもあれば……もう一つだったね。《グローアップ・バルブ》があれば《フォーミュラ・シンクロン》を作りつつ《D−HERO ディアボリックガイ》で、いや、さすがに1枚しか流れない前提というのは……とにかくもう一つだったよ。……《スターダスト・ドラゴン》か。新しい発想だね。
[一周回ってというやつですか。そうですね……手札枚数には限界がありますし、《スターダスト・ドラゴン》は難しいかもしれません。《魔導雑貨商人》による墓地送り、《魂を喰らう者 バズー》による墓地の除外、《異次元からの帰還》の発動ができるとして……《ラーの翼神竜》と《光の創造神 ホルアクティ》の回収には手間取りますね。うまく《人造人間−サイコ・ショッカー》が複数体出た場合は《セイクリッド・トレミスM7》で1枚回収できますけど……そういえば《BF−大旆のヴァーユ》と《BF−暁のシロッコ》で《BF−アームズ・ウィング》を出してもレベル6ですし、なるようになりませんかね?]


むむ。《セイクリッド・トレミスM7》か……しまったな。そのカードが出てくると難易度はかなり下がってしまう。《ネクロ・ガードナー》が落ちれば守りにもなる。むむ……とは言え、《魂を喰らう者 バズー》以外に神を墓地から除外する手段がないとなると、せっかく《異次元からの帰還》を握ってもすぐ使えるとは限らないよ。
[せんせー? もうほとんど意地悪で言ってませんか? これ以上工夫するくらいなら、《人造人間−サイコ・ショッカー》や《BF−アームズ・ウィング》で相手プレイヤーに殴りかかったほうがよほど勝てそうじゃないですか。……仮にですよ。仮に反転召喚した《魔導雑貨商人》で《人造人間−サイコ・ショッカー》三体にレベル6モンスター一体を並べられたら、《セイクリッド・トレミスM7》一体を出して罠封じ期間中に《魂を喰らう者 バズー》を墓地から回収、通常召喚して除外効果を発動できます。二体目を出して墓地回収、往復ターン後に2枚墓地回収。これで何とかならないでしょうか]
……むむ。馬鹿な……そんなはずはないよ。《光の創造神 ホルアクティ》はロマンカードだ。絶対に特殊召喚できないはずじゃないか。なにか粗があるはずだ……なにかを間違っているはずだ。
[《魔導雑貨商人》を初手に持つことと、相手がそれを殴らないことと、反転召喚と効果を無効にしないこと……そのくらいですよ。条件は。《異次元からの帰還》がデッキの奥深くに眠っている必要もありますけど、もしかすると《ゾンビキャリア》を入れて《スターダスト・ドラゴン》のシンクロ召喚を狙えるかもしれませんね。マッチ勝利効果でないのが納得です。二回に一回なら成功できるかもしれません]
……ありえない。そんな……いや、なにか間違って……《魔導雑貨商人》が初手に? ……いや、しかし。……そうだ。《異次元からの帰還》を引いてしまうとそこまでになるはずだね。
[はい。デッキを全部めくってもモンスターしか出なかった場合は1枚も墓地に送れませんし、怒涛ショッカーも不可能ですね。……あの。それ以外には反論がないということでしょうか……?]
いや……いや……いや、しかし。どうしよう……《魔導雑貨商人》を絶対に《神の警告》できるとも《神の宣告》できるとも《エフェクト・ヴェーラー》できるとも思えない。いや、ぼくはどちらの立場で考えているんだろう……。いや、いやしかし! できるはずがないんだよ……ホルアクティ勝利なんてありえない。《魔導雑貨商人》を出した次のターン、手札はドローで6枚。効果で……仮に、運良く《人造人間−サイコ・ショッカー》三体を特殊召喚できる結果になったとしよう。それでもだ。それでも欠陥があるはずだ。《異次元からの帰還》を手に入れて手札は7枚。《セイクリッド・トレミスM7》を出す。ここでモンスターサルベージ。手札は8枚。……8枚? 増えているじゃないか。《魂を喰らう者 バズー》を召喚して7枚。7枚だと……。ここで神を除外。《オシリスの天空竜》も《オベリスクの巨神兵》も墓地にあればの話だけど……参ったな。いやいや、現実的に考えれば《異次元からの帰還》よりも先に《人造人間−サイコ・リターナー》と《人造人間−サイコ・ショッカー》が全部落ちるなんてことは稀だ。そう、だからありえない。常識的に考えて……。
[せんせーせんせー。そろそろいいですか? 百回デュエルは確定したと思います。一回一回違うデッキを使っていいので、まずなにを使います?]
……? いや、まあ……仕方ないな。だけど一回一回デッキを変えるなんて面倒なことはしないよ。そうだね。新しいデッキを考えた時のテスト相手に困らないと考えれば良いか……。今は特に使いたいデッキもないから、また今度にしてくれないかな。
[……? せんせーせんせー。それはせんせーの都合ですよ。わたしの都合ではありません。せんせーせんせー。使うデッキを選んでくださいね。調整中でも大丈夫です。差し当たってはこの【ヒロイック】から使わせてもらいましょう。ではレッツデュエル!]
……え? いや、ぼくにはこの【破開戦】しかないんだけど……。
[せんせーせんせー。レッツデュエル!]
…………せめて待ってくれないかな。
[レッツデュエル!]
他のデッキをいくつか組んでからでもいいんじゃないかな。
[デュエル!]
…………。
[レッツ!]
…………相性が悪い、なんてものじゃないのに……。
