RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author:スポンサードリンク, category:-,
-, -, - -
せんせーとわたしの変わる力(その1)
(100ポイントでもできること。力を生み出すものは意志)『ぐるぐる』
「……せんせー? ブラックフェザーの話はどこへ行ったのですかー?」
[どこかに消えてしまったよ。今回の話は、ブラックフェザーの対抗勢力たるディフォーマーのことさ]
「対抗勢力なのですかー? そんな設定がありましたかねー?」
[隠された設定だから、ぼく以外の誰も知らないだろうね。かく言うぼくも、ついさっき知ったばかりだよ]
「せんせー。それはただの妄想なのですよー」
[まあまあ。しかし、前のシリーズでは強いカテゴリが強いというだけの話に終始していたようだから、今回は最初から弱みの見えたカテゴリを話すことにしたのさ]
「ふむー。なぜカテゴリを話すのですかねー?」
[新しいカテゴリカードは、どんな時代にも作られ続けているからね。カテゴリの話をすればするほど、ピンポイントレッスンの寿命は延びるんだ]
「なるほどー。ネタ切れを防げるのですねー」
[そういうことだよ。この調子で次々にカテゴリばかりの話をしていけば、記事の数が五桁に達することも夢じゃないな]
「それは、さすがに夢物語だと思うのですけどー」
[夢と言う以上、破れて当然ということかな。しかし、夢というのはまだ現実になっていないというだけのことだよ。夢であろうと理想であろうと希望であろうと妄想であろうと、形になっていない点で見ればそれらはすべて平等だ。妄想だけは叶える気がなさそうだけど、なんであれ、描いたものが力になるなら可能性はゼロじゃないよ]
「……せんせー? 何の話なのですかー?」
[つまり、ぼくがきみの立場を奪いつつぼくの立場を保ったまま話をすることも、いつかは可能になるはずだという話だよ]
「せんせー。そーなりますと、それはただの独り言なのですよー」
[おっと。それはどうかな?]
「ディフォーマーの話はどこへ消えたのですかー?」
[おっと、そうだったね。それじゃあ、今回はまず、ディフォーマーの象徴にして起点こと《D・モバホン》から始めようか]

「ふむー。いーカードですねー」
[BFを敵として見続けたあとに見れば、大抵のカードは素晴らしいカードに見えてしまうよ。さて、《D・モバホン》には二つの効果がある。それらは攻撃表示の時にだけ使える効果と守備表示の時にだけ使える効果という風に、使用条件が定められているね。これはすべてのディフォーマーが持つ共通項だよ]
「表示形式を変更することで、その場に合った効果で戦えるのですよねー」
[属するモンスターがすべて二つ以上の効果を持っているというのは、他に例を見ないほどの過剰さだ。まだルールのわからない初心者のうちにこのテーマデッキを使ってしまうと、なにが理解できてなにが理解できないのかも理解できないという混乱に陥ることになるよ。そういう意味では、【BF】あたりが初心者向けで、【ディフォーマー】は上級者……ではなくても、ある程度遊戯王OCGに慣れてからでないと使えないだろうね]
「そーですかねー? 【BF】は上級者でも使うことが多いのですけどー」
[初心者にも使いやすいというだけで、当然、場数を踏んで考えるべきことを把握していけば、やがてはどんなデッキでも使えるようになるよ。かつて環境を席巻した【帝】にせよ【BF】にせよ、トップクラスのデッキの中には使いやすいものやわかりやすいものが多々見られる。色々なコンボを組み込んだデッキよりも、シンプルなデッキのほうが安定して使えるからだろうね]
「ふむー。すると、【ディフォーマー】よりも【BF】を使うべきだと言うのでしょーかー?」
[使いたいデッキを使うべきだよ。どんなデッキを使いたいのかわからなければ、使いたいカードを活かすデッキを使うといいね。大事なのは楽しくデュエルすることだ。ルールとマナーを守っても、デュエルがつまらなければ意味がない。この思想とファンデッキの精神を戦わせてみると、少し面白い現象が見られるんだけど……その話をしていいかな]
「ディフォーマーの話から逸れるのですかー?」
[大いに逸れるよ。そうだね。なら、今回はやめておこうかな。……そうそう。《D・モバホン》の効果だったね。ディフォーマーは全員が二つ以上の効果を持つという性質上、効果の当たり外れが大きい。ある効果がどう見ても使い物にならない、あるいは全部の効果が使い物にならない、という悲惨な状況もいくつか見られる。あえて悲惨さに手をつけて困る必要もないから、デッキ構築の時には無難なディフォーマーを中心に使うといいね]
「せんせー。ピンポイントレッスンはデッキ構築を考える場ではないのですよー」
[そういえば…………なんと、そうだったね。《D・モバホン》の攻撃表示時の効果は、サイコロを振って1がもちろん出るけど、その場合デッキの上から1枚めくるというものだ。ここでディフォーマーモンスターをめくれば、それを場に特殊召喚する。ここまでで質問はあるかな]
「《D・モバホン》の効果は、サイコロで出た目の枚数だけデッキをめくるはずなのですよー」
[まあ、厳密に言えばそうなるけどね。しかし……まあ、そうか。仮になにかの間違いでサイコロが6を示した場合、デッキの上から6枚めくって、その中のディフォーマーを一体選んで場に出すことになる。ちなみに、これは重要だけど、この時に出すモンスターの表示形式は攻撃表示でも守備表示でもいい。裏側表示にはできないけど、ディフォーマーにとって表側で表示形式を選べるというのはとてもありがたいことだね]
「……せんせー。今回はまだ《D・モバホン》の話しかしていませんからー、ありがたさがそれほどわからないのですよー」
[おっと。そういう考えかたもあったか。それじゃあ、《D・モバホン》の守備表示の効果は、攻撃表示の効果に似ていて、デッキの中身を相手に知られない代わりに確認するだけだと言っておいて、次のモンスターに行くとしよう]
「《D・モバホン》の次ですかー。《D・ライトン》あたりですかねー?」

[どんなシンクロ召喚がしたいのかはわかったけど、今回はチューナーモンスターのことは言わないよ。次に挙げるのは《D・パッチン》だ]

「このモンスターは洗濯ばさみなのですねー」
[きみはいつからかイラストに反応するキャラになっているね。イラストの奥にいるモンスターは無視してもらうとして、まず、《D・パッチン》は攻撃力1200と、ディフォーマーにしてはなかなかの数値を誇る]
「これがなかなかの数値ですかー」
[【ディフォーマー】を組む場合、その明白な弱点は戦闘に弱いことだ。これらのモンスターたちは、まず自分一体だけでは戦うこともままならない。それを象徴するかのように、《D・パッチン》には味方を犠牲にして発動する破壊効果がある]
「ふむー。カード一枚を犠牲に、フィールドの何でも一枚破壊ですからー、強力な効果ですねー」
[だけど、ディフォーマーは戦闘で生き残るのが難しいモンスターたちだからね。それを複数体並べるというこの発動条件は、意外に満たしにくいところがある]
「すると、この効果は使えないのですかー?」
[そんなことはないよ。たとえば《D・モバホン》の攻撃表示の効果で《D・パッチン》をめくって特殊召喚すれば、場には攻撃力100と攻撃力1200が並ぶことになる。これはとても無防備な状況だね。だから攻撃力100は捨て駒にして、《D・パッチン》の効果で破壊に使わせてもらおう]
「……自分を呼び出した味方を犠牲にするのですかー!?」
[呼び出した? 味方? そんなことを言っていると、アドバンス召喚もシンクロ召喚もできなくなるよ。放っておいてもやられてしまう弱小モンスターを有効活用したんだ。感謝こそされ、非難されるいわれはないな]
「せんせーが変なのですよー! アドバンス召喚をアドバンス召喚と言っているのですよー!」
[あ、いや、さて、《D・パッチン》にも、ディフォーマーである以上は守備表示時の効果がある。こちらは自分が破壊されそうな時、代わりに味方のディフォーマーを差し出すことで破壊を免れるというものだ]
「せんせー! 《D・パッチン》は攻撃表示でも守備表示でも、味方を殺して生き延びることしか考えていないのですよー!」
[いやいや。どちらにせよ犠牲になるのはディフォーマーに限られているんだから、これは味方を殺してじゃなく、味方を壊してと言うべきじゃないかな]
「同じことなのですよー!」
[……まあ、《D・パッチン》は攻撃表示の効果のほうが有用と言えるね。守備表示にしたところで、攻撃力よりも守備力が低いから、こちらの耐性効果を活かすのは難しいかな。二つの効果があるからと言って、それらを両方使えるとは限らないよ]
「なるほどー。ほんとーに使える効果は、どちらか一つだけなのですねー?」
[それはそうとも言い切れないけど、今回はそうかな。続いて今回三体目に挙げるのは、相手モンスターを吸収する効果を持った《D・クリーナン》だよ]

「……せんせー? 装備カードを墓地に送る効果がありますけどー」
[おっと。《D・クリーナン》の効果は、守備表示のものから確認したほうがいいよ。1ターンに一度、相手の攻撃表示モンスターを装備することができる。装備したからといって攻撃力や守備力が上がるわけじゃないけど、しかし相手を装備するというのは『コントロール奪取』した上に『エクシーズ素材にする』くらいには厄介な効果だからね。一度でもこの効果発動に成功すれば、《D・クリーナン》は役目を果たし終えたようなものかな]
「ふむー。攻撃表示の効果は、装備カードを墓地に送って相手にダメージですからー……」
[《D・クリーナン》の効果で装備できるのは一体限りだから、守備表示で吸収したあとに攻撃表示で吐き捨てて、次のモンスターを守備表示で吸収しようということだろうね。とはいえ、攻守共に0のこのカードを守備表示で出すだけでも難しいのに、場に維持して繰り返し使うとなると、これはかなりの神業になるかな。どちらの効果も1ターンに一度となると、一気に何体も吸い込むコンボもできない。使えても一回限りと考えるのが無難だね]
「《D・クリーナン》は、《D・モバホン》の効果で呼ぶべきですかねー?」
[通常召喚ではモンスターを表側守備表示で出せない以上、そうやって効果で呼ぶしかないね。しかし、《D・モバホン》の効果でめくるためだけに《D・クリーナン》を入れるというのも随分なギャンブルだ。ディフォーマーは戦闘に弱いから、効果発動に手間取ればどんどん場の状況が悪化する。その中で悠長に一体だけ吸い取るモンスターを出そうとしても、焼け石に水となりかねないよ]
「今回のせんせーは、評価が厳しーですねー」
[評価はどれだけ甘くても厳しいものだよ。まあ、表側守備表示でディフォーマーを出すだけなら、《D・ゲイザー》というサポートカードもあるけどね。しかしこのカードもディフォーマー同様に、単体では何の役にも立たない。だから使うことはお勧めできないかな]

「そーですかねー? D・ゲイザーがなければデュエルができないのですよー?」
[……。さて、今回は三体のディフォーマーを見たけど、これらを覚える場合は単純に、《D・モバホン》は攻撃表示でデッキからモンスターを特殊召喚、《D・パッチン》は攻撃表示で味方を捨ててなにかを破壊、《D・クリーナン》は守備表示で相手一体を吸収、とだけ覚えておこう。全部を把握したところで全部を使う意義はないから、主要な効果以外はとりあえず無視してもいいよ]
「そーしますとー、忘れやすい効果が出てくるのですよー」
[何度も使っていれば覚えるだろうから、それは大して問題じゃないね。使う前に効果確認をすればいいだけだ。それじゃあ、次回は少しだけ戦闘に向いたディフォーマーの話だよ]
「せんせー? ディフォーマーは戦闘には弱いのではー?」
[だから、少しだけ、だよ]
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 10:08
comments(0), trackbacks(0), - -
スポンサーサイト
author:スポンサードリンク, category:-, 10:08
-, -, - -
Comment









Trackback
url: トラックバック機能は終了しました。